Wed, Sep 30

  • 00:25  Photo: hollisbrownthornton: http://tumblr.com/xww3b60pb
  • 00:48  Photo: breeapperley: http://tumblr.com/xww3b6a9f
  • 01:45  Photo: el-chino-vjklcx.jpg http://tumblr.com/xww3b6ywf
  • 02:14  Photo: (via coolhandluke) http://tumblr.com/xww3b7b4u
  • 02:15  Photo: Clare Grill Cake 2008 oil on panel, 14” x 16” http://tumblr.com/xww3b7bbl
  • 02:34  Photo: Ghosty Rail Fence (via nkimadams) http://tumblr.com/xww3b7j4i
  • 02:34  Photo: Flickr Photo Download: Ghosty Rail Fence http://tumblr.com/xww3b7j6d
  • 02:34  Photo: Ghosty Rail Fence (via nkimadams) http://tumblr.com/xww3b7j75
  • 02:39  寝不足になると吐き気と既視感が増してきて現実味が薄れ始める
  • 02:43  Photo: THINGS; http://tumblr.com/xww3b7mn5
  • 02:48  Photo: (I) : Salva López http://tumblr.com/xww3b7oid
  • 02:52  Photo: Photography by David Bellemere | Ben Trovato http://tumblr.com/xww3b7q9o
  • 02:59  多幸感とニヒリズムはとても近い
  • 03:17  今日のカレーは一瞬人参がルビーに見えた。茄子の煮汁は濃いテノール蒸留酒、ルビーにお酒を振りかけると魔人を呼び出せて誰でも殺せる
  • 03:18  最近探しているSFの官能小説の話でもするか、知っていたら誰か教えてほしい
  • 03:19  多分O・ヘンリの短編小説をSF風に改変した小品で、時代は未来。不幸な共産主義国家の話
  • 03:21  主人公は白いチューブから吐き出される荷物を左から受け取り、中の書類に手を加え、右のチューブに流す仕事をしている
  • 03:22  給料は恐ろしく安く、また老後のためという名目で取られる国民保険は労働者全体の大きな負担になっている
  • 03:24  階級ははっきり上級と下級に分けられ、貴族が富み、民衆が貧困に陥るシステムが出来上がっていて、庶民は貴族のお下がりをあてがわれる
  • 03:26  そこまでされて民衆がなぜ権力に向けて立ち上がらないのかというと、為政者の意図によってつくられた実に巧妙な愛の鎖が存在するからだ
  • 03:30  その小説には例に漏れずセクサロイドが登場する(疑似セックスをする自動マシン、要するにメイドロボ的な何か)だけれど、そのセクサロイドの真の目的は民衆の縛り付けに他ならない
  • 03:33  セクサロイドは例に漏れず貴族のお下がりで、主人公の家に住まう彼女はセックスするたびに処女膜が再生する機能を持たせられている。それは前の持ち主の悪趣味なサディズムの結果であり、主人公と彼女はセックスするたびに非常に長い時間をかけて前戯をする
  • 03:36  彼女は主人公を盲目的に愛すると同時に、非常に献身的であるが、政府に意図づけられた性質によって、日に常人の二倍の量の栄養をとらなければ衰弱して永久に機能が停止する
  • 03:39  こうして主人公の少ない収入は国民保険と彼女を生かせるための食事とに二分されて全く残らない。ストライキなどでもしようものなら二人とも飢えて死ぬ事があらかじめ決められている。自由は保障されているが、愛故に何も出来ない
  • 03:40  物語はこうした設定を土台に始まる。ある日いつものように長いセックスが終わったあと、彼女に何か欲しいものがあるかと主人公がふと尋ねる
  • 03:43  セクサロイドは(性的な事以外の)欲望を持つ事を許される構造をしていないが、彼女はなぜか「首輪」が欲しいという
  • 03:46  「首輪」とは、セクサロイド専用に作られた装飾具であり、セクサロイドはこのような何かしら政府公認の装飾具を身につけなければ家の外に出る事を許されていない。彼女は主人公の男と供に外に出たいという欲望を持っていた。理由は無い
  • 03:47  基本的に装飾具は大変高価であり、庶民が買う事は夢物語に近い。しかし、男は初めて性的な事以外の欲望を持ってくれた彼女に驚き、喜び、首輪を買う決意をする
  • 03:52  男は次の日に意地悪な上司に直談判し国民保険とそのオプションをすべて解約し、老後の安泰をすべて捨てて収入を増やす。政府公認の売店で首輪の値段を調べ、食事を切り詰めてお金を貯めていけばいつ頃首輪が買えるのかを計算する
  • 03:55  食事はぎりぎりまで切り詰められ、男は空腹のまま仕事に出かける。彼女は自分の分の食事を食べてくれと懇願するが、男は命令口調でそれを排する。彼女の食事量も出来る限り減らすためにセックス後の精液はすべて彼女が飲み干す
  • 03:58  彼女の誕生日は解らない。あまりにも彼女と長くいたので初めに会った事が思い出せないのだ。男は首輪を買う目標日を誕生日と定めて仕事をし続ける
  • 04:01  そして誕生日当日、ようやく貯まった金を持って売店へ向かおうとすると、途中で一人の男に呼び止められる。その男は仕事である些末なミスをして、重い借金を背負ってしまっていた
  • 04:03  彼は男に、これを買ってくれないか、と造花を差し出す。「頼む、うちのが死にそうなんだ、お願いだ、助けてくれ。」男はどうしても非情になれず、彼から造花を買う
  • 04:07  アネモネの造花だ。花自体一度も見た事がない、フィルムで見知っているだけだ。男は造花を受け取る。その世界ではすべての草花は遥か昔に滅んでいて、造花は貴族の嗜好品になっていた。造花を売った彼は造花が入ったカプセルを誤って操作して、それを自分で買い取る羽目になったのだった
  • 04:09  彼は男に何度もお礼を言い、その場を立ち去った。男にはもう首輪を買う金は残されていない。男は久しぶりに食事を豪華に買い込むと家へ帰った
  • 04:12  「おかえり」と彼女が言い、大きな食事の袋を見て目を丸くする。テーブルに食事を拡げ終わると彼女が少しだけ不安そうな目で見上げる。「今日は豪華だね」
  • 04:14  男は彼女を自分の前に座らせると、「お誕生日おめでとう」といってアネモネの造花を彼女の首に巻き付ける。「ごめんね、首輪が買えなかった」
  • 04:17  「ううん、ありがとう」「いつか本物の首輪も買ってあげるよ」「ううん、いいの、この首輪が良い」「でもそれじゃあ外に行けないよ」「でも、いいの」「いいの?」「いいのよ」
  • 04:17  おわり
  • 04:19  忘れそうだったからつぶやいてみた。もう夜も遅いというか朝も早いので寝る事にします。ごきげんよう世界

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