サロメ


(via Glen Erler→http://tinyvices.com/Glen_Erler_1)

ワイルドのサロメを久しぶりに読む。

憤怒とか絶望とかの感情に憧れる。
そういった激しい感情の発露は、歓びとかよりも何かしら強かったり、
重く感じたりするから好きなのかもしれない。

多分喜びにも悲しみにも怒りにも傾かない空白の間の感情というのが、
何となく好かないのかもしれない。
その間が一番平穏無事な気はするのだけれども。

オペラでなくとも、劇場というものが最近気になり始めているけれども、
なんとなく、怒りや絶望を大声で叫ぶオペラは自分には合わない気がする。
それが憧れであるにもかかわらず。

それは、まあ例えばタモリさんは劇場とか劇が大嫌いなのだけれども、
その理由が、「大声で悲しんだり怒ったりするのは人生でもそんなに無いから、
それを真似事であっても、やってしまうのは不自然な気がする」
といった言葉に要約できるとは思うのですが。
オペラでは自然に体にしみ込まないのかもしれない。憤怒と絶望が。

まあでもタモリさんはテレビの中で毎日のように奇声を上げてたり、
人を大声で笑かしてるわけで、
もしかしたらこの国では、笑いという感情の発露は何か特別なのかもしれない。
とか考えてみたり。
詩学で云う、「外部を語る内部」ですね。
要するに、笑いで絶望も憤怒も感じられるかもしれないということ。

まとまってないのでここらあたりで。


・素直にナウシカ
普通に素直に考えて、マンガ版のナウシカは為政者の精神論を説いてるわけなのかな?『王道』というものに言及する度合い、クシャナがユパ様に「あなたは王道を歩めし者だ」と言われたあと、そのクシャナナウシカこそ王位に就くべきだと思い、代王に留まったこと。生命についての神との対話。という事柄から考えて。
宮崎駿セカイ系にならない最期の作品がナウシカなのか?というのも考えたいポイントだけれども、寝てないので今日はここまで。